「小林祐輔」　レーシングドライバーブログ

飛行機が苦手な人って、
「あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて信じられない！」
と、よく言いますよね。

僕も子供の頃はそう思ってました。
でも、成長するにしたがって、いろいろな知識が身に付くので、
頭では、「飛行機は飛ぶもの」と、理解はできます。

とはいえ、数年前、仕事で初めて飛行機に乗りましたが、
飛ぶという事は理解していても、やっぱりどこか不安がありました。

しかし、去年Ｆ４に乗ったことで、考え方が変わりました。
それまで乗っていたＦＪ１６００には無かったのですが、
Ｆ４は、前と後ろに羽が付いています。
その辺を走っている車にも、結構ついているアレです。

飛行機の羽とは逆向きに付いているのですが、
高速で走ると、マシンを路面に押さえつける力が発生します。

いわゆる、ダウンフォースですね。

このダウンフォース。
去年１年、Ｆ４で勉強させてもらいましたが、かなり面白い。
ダウンフォースを増やすと、信じられないスピードでコーナリングできます。

で、去年担当してもらっていたメカニックの方に、
どれ位の力が掛かっているのか計算してもらいました。

すると、簡単な計算でも、約240km/hで6～700kgの力が掛かっているらしい。
マシンの重量は約600kg。羽の向きを逆さにしたら…

そりゃ、飛行機は飛ぶわ！

実際に体感すると、妙な安心感があります。