「小林祐輔」　レーシングドライバーブログ

Ｆ４西日本シリーズ第２戦の舞台は岡山国際サーキット（旧ＴＩサーキット英田）。
９４～９５年にＦ１パシフィックＧＰを開催したコースです。
コース前半が高速区間、後半がテクニカル区間というレイアウト。
僕は０５年にＦ４で３回、岡山でのレースに出場した事があります。
今回、僕は金曜日にサーキット入りしましたが、何人かは月曜日(！)から来ていたそうです。
僕も負けていられませんが…レース出場も厳しい現状では無理(笑)
金曜日と土曜日の走行を効率良く走って準備していきました。

そして迎えた予選は…週末初めての雨(笑)
週末を通してドライでの走りに自信を持っていたので、
朝、窓の外を見た時は少し凹みました。
カートやＦＪの頃から雨の走りに自信はありますが…
雨で走った事の無いコースで、いきなり予選スタートですからね。
まぁ、決勝でいきなり雨よりかはいいかも(笑)
そういえばＦ４での雨も、違うマシンで５周位しか経験がない(汗)

ベストの結果を残す為にも、より集中力を高めて予選に臨みました。
路温は低く、他の予選を見る限りベストタイムが出るのは最終ラップ。
１５分間の予選、最後の１周以外タイムは関係ない！
タイヤを温める事、走りの確認、コースの確認等に集中しました。
そして最終ラップ、それまでの全てをまとめた１周は２番手タイム。
前の周にミスをしたコース後半区間をまとめすぎたのが反省点ですね。

決勝のスタートに向けて雨は降り続きました。
レースまでにコースを走って確認できるのは、
コースインラップとフォーメーションラップの２周のみ。
予選と同じ様なコースコンディションならありがたかったんですが…
現実はコース上の水の量が多く、コンディションは予選より酷い。
予選の時とは別のコースになってるし(笑)！
レース中にどれだけ早く、速く走れる方法を見つけるかが重要ですね。

優勝に向けた、もう一つのポイントは「スタートでトップに立つ事」。
雨のレースは巻き上げられた水煙の影響でトップが有利ですからね。
そのスタート、並びかけたものの…１コーナーで前に出れませんでした。
こうなると、岡山がホームコースのトップ松本選手が逃げる。
序盤で一気に約４秒の差をつけられてしまいます。
２周目に僕の後ろにつけていた３番手の花岡選手がコースアウト。
そこからは、トップ２台が後続を大きく引き離す展開となります。
僕のペースが上がってきたのと、周回遅れが絡んできた事で、
レース後半、徐々に差をつめて１秒差まで近づきますが…
残り１周、まだ真後ろにはつけない！
コース前半区間では僕が、後半区間では松本選手のペースが良く、
バックストレートエンドまでに仕掛けないとチャンスが無い！
もう、最後はリスク承知で攻めるしかありません！！
しかし、やはりというべきか…
松本選手との差はつめたものの、コントロールを失い高速でスピン！
そのままコースアウトしましたが、コースには復帰して２位でチェッカー。
３位までは開幕戦と同じ順番という結果になりました。

優勝しないと次はないという状態だったので、コースアウトは後悔していません。
反省しなくてはいけないのは、もっと早い段階で走り方を見つける事ができなかった点でしょう。
第３戦までは少し時間があるので、なんとか出場できるように頑張っていきます。
開幕２戦で悔しさを味わった分、よりモチベーションは増しています！